灸治療とは
鍼灸師が、脈や舌、お腹の張り・つやなどから経絡(身体の中で気・血・水の流れる道)の状態を把握した後、経絡上の経穴(つぼ)にもぐさを置き、燃焼させて温熱刺激を与えることにより、体に備わる自然治癒力を引き出す治療です。また、東洋医学の物理療法の一つとして、はり治療とともに、重要な治療法です。
温かいお灸
当院では「気持ちの良いお灸」による施術を行います。一昔前であれば、「熱い」「痕が残る」というイメージでしたが、当院のお灸は痕を残しません。じわじわと身体の芯から温まる感覚です。透熱灸(とうねつきゅう)知熱灸(ちねつきゅう)の2種類のお灸を使用し、症状や体質により、熱刺激(熱さ)を調節したり使用するもぐさの種類・大きさを変更し、治療効果向上につなげます。

透熱灸(とうねつきゅう)
皮膚の上に細くひねったモグサを立て、線香で火を付けます。熱を身体の深部へ浸透させて身体機能を活発にさせることを目的とします。身体の中の温める力を高めるお灸です。主に手足や背部の経穴に用います。

知熱灸(ちねつきゅう)
山型に固めたモグサを背中などに乗せて線香で火をつけた後、8割方燃えたところで取り除きます。透熱灸とは逆に、体の表面から身体の余分な熱を発散させるお灸です。捻挫など炎症や腫れを伴う部位に対しても行います。